時はLGA1155全盛期、ivy bridgeの足音も聞こえてきた。
そんな中、あまりに古臭いソケットを備えたマザーが販売されている。
LGAXXXとは明らかに異なるクーラーマウンタとソケット形状…そう、Z68チップを搭載しながらソケット478を備えたマザーなのだ。
独自にメモリコントローラ等の機能を備えたサウスブリッジを搭載し、最新のチップセットでレガシーCPUを動かす機能を実現したと言う。
対応CPUはNorthWood及びPrescottコアの各種478CPU。Willametteコアには対応していないので気をつけたい。
DDR3とPCIexpress(Gen3)スロットを備える。古いPCのリプレースをしようとしたらむしろ478当時のDDRメモリやAGPグラフィックボードは使えない。本当に「478CPUを使いたい」という人向けマザーと言えるだろう。
メモリスロットは4つ、デュアルチャンネルDDR3 1333対応、8GBモジュールを使用すれば32GB構成も可能だがそもそも478ソケットに64bit対応CPUが無いのでOSは32bitまでとなる。それでも一応Windows7に公式対応しているのもポイント。
何より黒い基盤に青のスロット類を配したその見た目はスタイリッシュ。ソケット以外は今風の作りといえるだろう。
IntelGbEやSATA3、ブルートゥースと最新技術を徹底的に盛り込んでいる。グラフィカルなUEFIインターフェイスにより、起動時間の短縮も図られている。
但しオンボードグラフィックはGMA X4500ベースとなるので性能は限定的だ。
やはりここはPCIexスロットを利用して「478でどこまで戦えるのか」を見てみたい。
搭載するCPUははっきりいって不人気なPrescottコアを持つPentium4 3.2EGHz。
せめてNorthWood使えよ!と言われそうだが、というか持ってるが、この3.2Eは私が初自作PC用に04年に購入し、09年まで「メインPC」として使い続けた、思い入れという意味では最高のCPU。
11年頭くらいまでは、当時使用していた865マザー共々稼動状態にあったのだが、PentiumIIIマシンや知人のPCに、AGPボードやDDRメモリを回してしまったのでこの1年はプレミアムレビュー時の消費電力テスト時以外、不動状態だった。
当時使用していたマザーに再度パーツを組み込むのも考えたのだが、AGPボードとDDRメモリはロクなものが残っていなかったので、このマザーを使い遊んでみようと考えた訳だ。
せっかくなので我が家最高性能のRadeonHD5770を搭載してベンチマークをとってみよう。
Pentium4 3.2EGHz + HD5770
まあCM2004は最近のRadeonでも大してスコアのびないんですよね。というわけでFF14ベンチ。
お前の組み合わせはおかしい
さすがにHD5770をもってしても旧世代CPUはカバーできなかったか…
いやまて。
2500T内蔵グラフィックVSPentium4 3.2E+HD5770
グラフで比べるとむしろi5より高性能に見える!
…無駄ですねソウデスネ。まあHD5770はオーバースペックとしても、動画再生支援の効くミドルロー辺りのグラボと組み合わせれば、なかなかいい感じのサブマシンになりそうだ。どの辺りまでが無駄にならないグラボか見てみるのもいいかもしれない。
ちなみに動画再生はGPU支援が入ればHD動画でもサクサク。PentiumIIIが「一応見れる」レベルだったのに対してこちらは実用的に見れるレベル。何だかんだでHT搭載の3.2GHz、まだまだ使えるさ。
正真正銘「最強最後」の478マザー。どう扱うかは貴方次第だ。